エクストリームネットワークス(浜田俊社長)は、データセンター(DC)事業を柱に据えて収益拡大を狙う。“次世代インフラ”の提案で既存顧客のリプレースを促進するほか、導入事例を増やすことで新規顧客を開拓していく。

 エクストリームがワールドワイドで顧客として獲得しているDCは100社程度。米エクストリームでデータセンター関連ビジネスのディレクターを務めるケビン・リャン氏は、「ネットワーク仮想化を中心に次世代インフラの構築が進んでいる。そのため、リプレース需要が増大している」という。そこで、日本市場でも次世代DCのインフラ構築を柱としてビジネス領域を広げていく。浜田社長は、「当社(日本法人)の命運は、次世代DC事業が成功するか否かにかかっている」と打ち明ける。

 具体的には、ワールドワイドの成果である導入事例のラインアップ化を中心に、各販売代理店とシステム案件の獲得に向けた戦略を練る。そのため、販社を増やすというよりは「優良パートナーとの協業強化を図っていく」(浜田社長)方針。現在、ホスティングやコロケーションを手がけるDCへの導入を事例として明確化。この分野のDCと、顧客として確保する販社とのパートナーシップを深めていく模様だ。

 同社が次世代DC事業を柱に据える理由は、製品として競合に負けないコア・スイッチを市場に投入したからである。このほど発売した大規模システム向けシャーシ型スイッチ「BlackDiamond8800」シリーズは、消費電力が他社製品と比べて2分の1~3分の1程度は削減できるという。さらにシステム内でデータのやり取りが行われていないオフ時間では電力を消費しない機能も搭載している。こうした戦略製品を武器に、「他社のコア・スイッチから乗り換えを促すことができる」(米国本社のリャン・ディレクター)と自信をみせる。

 また、「当社はL2/L3スイッチに絞り、他社製品との互換性を追求したマルチベンダー化を推進する」(米国本社のリャン・ディレクター)考え。そのため、日本市場では「販売パートナーが売りやすい環境といえる」(浜田社長)とみている。ただ、ネットワーク関連業界の“巨人”であるシスコシステムズがネットワークとIT両方のインフラ、アプリケーションまでを自社製品で提供する“オールシスコ”を掲げ、そのビジョンに賛同するネットワーク系販社がいるのも事実。そういった点でも、「次世代DCでは必ず当社製品を担いでくれるパートナーを確保する」(浜田社長)としており、国内L2/L3スイッチ市場のシェア巻き返しを目指す。(佐相彰彦)