ノークリサーチ(伊嶋謙二社長)は、国内PCサーバーの2009年度(09年4月~10年3月)出荷調査結果をまとめた。

 09年度の全出荷台数は前年度比5.8%減の50万4306台となった。上期は前年同期比15.8%減と大幅マイナスだったものの、下期は同4.1%増で上期のマイナスを補った。「昨年末の段階では45万台程度に落ちる可能性があると思ったが、下期の回復で何とか50万台に乗った」(伊嶋社長)。下期の好調要因は、ネットサービス系企業のサーバー増設と、医療、金融分野での需要増としている。

 サーバーのモデル別構成比率は、タワー型が38.0%でラック型が48.9%。ブレード型は13.1%となった。ブレード型サーバーはベンダーが拡販に力を入れているモデルだが、構成比率は前年度に比べて、1.6ポイントしか伸びていない。ベンダーの戦略とユーザーのニーズに乖離がそこにみられる。一方、金額は前年度比7.4%減の2606億円。台数の減少により出荷金額も下がったが、「低価格化は下げ止まり」と伊嶋社長は分析している。

 ベンダー別の台数シェア順位は、1位がNECで26.8%。トップシェアを堅持した。2位も前年度に引き続き、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)でシェアは23.0%だった。3位はデルを抜いて富士通(19.6%)となり、4位はデル(13.7%)、5位は日本IBM(8.3%)。富士通は3位だが、上位5社のなかで唯一、前年度の出荷台数を上回った。「1社だけが元気な状況」(伊嶋社長)となっている。富士通は前年度に比べて24.7%伸ばした。富士通以外の上位4社は、すべて前年度を下回ったが、最も落ち込み幅が大きかったのがデルだ。デルは、SMB市場での不振と大型案件がなかったことで、前年度比22.4%減となった。

 ノークリサーチは、今年度の出荷台数見通しを、前年度比3.4%増の52万1600台とみている。サーバー統合やデータセンター需要、06年以前に導入したサーバーのリプレースニーズが強まる点をプラス要因に考えているようだ。(木村剛士)