情報セキュリティ製品・サービス提供のセキュアヴェイル(米今政臣社長)は、仮想化したサーバーの運用状況を把握するウェブツール「Virtual Aid」を開発、100社に限定して無償提供を開始した。9月1日には、無償版にはない機能を付加した有償ツールを発売する計画。同社が仮想化関連製品を提供するのは、今回が初めて。情報システムの運用監視サービスに強い同社が、仮想システムまでビジネス領域を広げる。

 「Virtual Aid」は、仮想化したサーバーのCPUとメモリ、HDDの利用状況を各ゲストOSごとに専用のウェブ画面から把握するソフト。管理したい仮想サーバーが稼働する物理サーバーに、専用ソフトを組み込む形で利用するため、新たにハードウェアを用意する必要がなく、導入が容易という。対象の仮想化ツールは、ヴイエムウェアの「VMware ESX/ESXi v3.5」および「同 v4.0」。

 8月4日から100社に限定して提供を開始した。同社の専用サイトにダウンロードページを設けており、誰でも入手できるようにした。1社1ダウンロードに制限しており、100社に到達した段階で締め切る。米今社長は、「ITベンダーがユーザー企業に仮想システムの運用監視サービスを提供する際にも効果的なツール」と話しており、ユーザー企業だけでなく、SIerやITサービス事業者からの引き合いも見込んでいる。

 ダウンロードユーザーの評価や要望を分析した後、9月1日に有償版を「Virtual Aid NetStare for SaaS」として発売する。無償版にはない、障害発生時の警告通知機能や、ネットワーク機器および他サーバーも監視可能な機能を加えて、月額1万円からで販売する計画だ。

 セキュアヴェイルは、2001年8月設立の情報セキュリティ製品・サービス関連のベンチャーで、06年に大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場した。自社開発ツールを活用した遠隔地からの情報システム運用・監視サービスと、ログ解析システム・サービスに強い。昨年度(2010年3月期)の売上高は11億6600万円。(木村剛士)

「Virtual Aid」の管理画面