開会式で挨拶する全情研の金子正明会長
 全国の工業高校などが加盟する全国情報技術教育研究会(全情研、金子正明会長=埼玉県立熊谷工業高等学校校長)は、工業高校における情報技術教育の振興と会員の資質向上を目指し、相互の連絡と親睦を図ることを目的として、毎年、全国大会を開催している。39回目となった今年は、8月5・6日の2日間にわたり、「兵庫大会」を開催。全情研の会員校である工業高校で教鞭を執る教師のほか、教育関係者約150名が夏休みを利用して神戸市のクオリティホテルに一堂に会した。この大規模な全国大会は、兵庫県立兵庫工業高等学校の吉田耕造校長が実行委員長となり、県下の工業高校が協力する形で運営された。

 金子会長は、冒頭の挨拶で39年に及ぶ全情研の歩みを紹介しつつ、「これまでの全情研の取り組みは産業の情報化を進展させるべく、コンピュータを中心とする情報機器の制御やプログラミングなどの授業を実施し、情報技術教育をリードしてきた」と語り、今後も学生向けには「高校生プログラミングコンテスト(高校プロコン)」を主催、「高校生ものづくりコンテスト・電子回路組み立て部門」を支援しつつ、教師向けには「夏期講習会」を実施していくことを表明した。

 全情研の全国大会の特色は、各地区から選出された15校の教師による「研究協議」である。これは各校の情報技術系の教師がこれまで取り組んできた教育の実態とその成果を発表するもので、各校の教育現場の現在を把握するのに絶好の機会であり、大会の目的にも沿った大変有意義な内容となっている。参加者は大きな刺激を受けたようで、発表後に行われた質疑応答では活発な意見交換が行われ、教育に対する真摯な姿勢が改めて浮き彫りになった。発表時間は一人15分ずつと短いものだった。だが、熱い情熱をもって生徒たちと接し、もてる知識と技術を注ぎ込んでいる全国の熱き教師たちの姿を間近に見ることができた2日間であった。

 なお、来年の第40回大会は栃木県宇都宮市での開催が決定している。

情熱溢れる教師たちが一同に会して技術教育を学び合う全国大会