日本アビオニクス(山下守社長)は、主力製品である法人向けプロジェクターの機能を強化し、事業の拡大を加速化させている。2月に、書画カメラ内蔵プロジェクター「iPシリーズ」から、小型・軽量モデル「iP-03」を発売した。販売拡大に向け、特定業種に強いシステムインテグレータ(SIer)との連携を強めていく構えだ。

SIerとの関係を強化

映像機器営業部
新屋明彦部長
 日本アビオニクスは、パソコン系やOA系のSIerを通じたチャネルで高性能の法人向けプロジェクターを販売している。今年に入って企業のIT投資が回復する兆しがみえてきたのを機に、プロジェクター事業の拡大に取り組んでいる。営業本部映像機器営業部の新屋明彦部長は、「2011年中に、新たに製造や医療など、特定業種に強い販売パートナーと組んで、プロジェクターの販売台数を増やしていきたい」と意気込みを示している。

 プロジェクター事業の拡大に向けた主力商材とするのが、2月に発売した上位モデル「iP-03」だ。この機種は、書画カメラを内蔵し、プロジェクターの上に印刷物を載せるだけでそのまま映し出すことができるなど、高機能を備えながらも従来比で重量を約35%減、体積を約20%減と、小型・軽量のボディを採用している。斜めからも投映できる広範囲横キーストン補正機能を備える。明るさは3500ルーメンで、広い会議室や大きなスクリーンでも、鮮明な映像を映し出すことができる。

 「iP-03」を武器として新屋部長が狙っているのは、4月の新人社員の入社に伴う企業の研修用需要だ。「企業では、グループでディスカッションをする『参加型研修』が増えているので、手書きで文章を書いて乗せるだけで映し出せるプロジェクターに対するニーズが高まっている」とみている。企業が新入社員の教育に力を入れて時期を「iP-03」の商機と捉えているわけだ。

 同社は、「紙を載せられる」をキーワードに他社製品との差異化要素を強調しつつ、「SIerと深い関係を築き、チャネルを強化することに注力していく」(新屋部長)としている。(ゼンフ ミシャ)