日興通信(鈴木範夫社長)は、来年度の成長に向けて、業務提携の推進や商材のラインアップ拡充、地域営業の充実に取り組む。教育と農業、医療・福祉を3大市場と捉え、重点的に営業活動を展開していく意向だ。

 もともと、教育分野には強みをもっており、売上高の33%を占める。このほか、得意とする官公庁・自治体とJA(農業協同組合)を合わせると、3分野で72%に上る。鈴木社長は、「これまで得意としてきた農協に限定せずに、農業市場を開拓していきたい」と意欲を示し、気象情報の配信や農作物のトレーサビリティ(流通履歴の追跡)が可能な業務システムを提供していく。

 現在、医療・福祉分野の売り上げは全体の数%にすぎない。鈴木社長は、「高齢化が進む状況にあって、医療・福祉市場はこれからさらに伸びる。したがって、この市場を深掘りしていく」と方向性を語る。医療・福祉に強いベンダーと業務提携し、レセプトシステムなどの販売を進める方針だ。

 営業面では、2011年11月、東北支社、青森支店、秋田支店、岩手支店、一関営業所を開設した。鈴木社長は、「東北地方の営業体制を強化する。全国のパートナーとも提携していく」としている。(信澤健太)