自ら変化を生み出す
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| 鈴木範夫 社長 |
学校関連のIT需要があった2009年度(10年3月期)は、第4四半期が非常に好調だった。反動減を懸念していたが、結局のところ例年に比べて売り上げは1~2割伸びた程度だったため、影響はほとんど感じていない。政府は、PCの200万台程度の流通を想定していたようだが、実際は全ベンダー合わせて70万台くらいだったように思う。
ユーザー企業のIT投資意欲は、それほど冷え込んでいるとは思わない。大企業はIT投資を再開している。ただ、中堅・中小企業は財布の紐が固いのは確か。1件当たりの受注単価は下がっているのが実情だ。2010年度のハードウェアの販売台数は2009年度比で伸びているが、金額ベースでは厳しい状況が続いている。
2010年度に盛り上がりをみせ始めたのが、iPhoneやAndroid系のスマートフォン、iPadなどのスレートだ。iPadを活用したペーパーレス会議などを提案している。インターネット放送システム「DV Mixer 2」は、iPhone/iPadの生放送に対応している。強みとしている映像・メディア関連システムでは、デジタルサイネージの引き合いが多い。患者の呼び出しで活用している病院のほか、学校やホテル、店舗、金融機関など、幅広い。
2011年度は、映像・メディア関連システムなどを中心にシステム提案を推し進めていく。自ら変化を生み出す年としたい。どうしたらユーザーに満足してもらえるのか、常にユーザー目線で考えていきたい。