BCN ITジュニア賞の運営を担うNPO法人のITジュニア育成交流協会(高橋文男理事長)は、情報技術系クラブに中古パソコン(リユースPC)を寄贈する「リユースPC寄贈斡旋プログラム」を昨年から実施し、これまで五つのクラブに寄贈した。今年も、協会の呼びかけにIT企業4社が賛同して、全国の7クラブにリユースPCを寄贈した。

 今回、初めて寄贈プログラムに参加した日本システムの富樫潤・情報システム部部長は、「クラブ活動の現場を見学して、情報技術を学ぶ生徒たちの生の声を聞いてみたい」と、寄贈先である北海道室蘭工業高校のメカトロニクス研究部を5月14日に訪問した。プログラミング技術の習得には、部員一人ひとりが自由に使えるパソコンが必要だが、現実はパソコンの不足が深刻化している。そのため、ITコンテストに応募したくても優秀なプログラムをつくり上げるためのパソコンがないという状況が全国のクラブにある。こうした課題を解決するために、リユースPCを無償提供してITエンジニアを目指す高校生たちを直接的に支援するのが、このプログラムの目的だ。

 日本システムの寄贈によって、一人一台の環境を実現することになった。荻生順一・取締役ソリューション本部長は、寄贈式を終えた際に「高校のクラブ活動の実態を見学でき、大変勉強になった。これからも、情報技術を学ぶ生徒たちを支援していきたい」と、継続的な支援に意欲をみせた。(ITジュニア育成交流協会 事務局長 加藤純一)

寄贈式で日本システムの荻生順一・取締役ソリューション本部長(後列右)からパソコンを受け取っているのは、北海道室蘭工業情報技術科3年生でメカトロニクス研究部部長の養父翔一さん。富樫潤・情報システム部長(前列右)からパソコンを受け取っているのは、高校プロコンで初優勝した情報技術科3年生の石橋俊文さん