ニュース
ITジュニア育成交流協会(A.JITEP) 中古パソコンの無償提供プログラムを開始 IT企業とタッグを組み、学校現場に提供
2012/05/24 10:49
週刊BCN 2012年05月21日vol.1432掲載
毎年、情報技術を学ぼうと、工業高等学校にエンジニアの卵が入学してくる。プログラミングなどに興味をもつ生徒は、情報系クラブに入部する傾向があるが、彼らを迎え入れる指導教員たちの頭を悩ませる問題がある。それは、プログラミングなどの情報技術教育に欠かせないパソコンが少ないことだ。情報系クラブで使用するパソコンは、野球部でいえばバットやグラブのようなもので必需品。パソコンの価格は安くなったとはいえ、学校が部員一人に1台の割合で整備することは容易ではない。そうはいっても、自由に使えるパソコンがなければ、プログラミングは上達しない。
このような実態に接したジュニ協は、「リユースPC寄贈斡旋プログラム」を立案。東芝情報システムと東芝ITサービス、BCNと連携し、「BCN ITジュニア賞」を受賞した工業高校を対象に、廃棄予定だったノートパソコン約80台を今年3月に提供した。一人につきパソコン1台の環境を実現することで、プログラミングの時間を増やし、ITを学ぶ生徒の技術向上を促すことができる。すでに来年も提供したいとの申し出があり、ジュニ協は継続的に一人1台環境を目指して、地道な支援活動の環(わ)を広げていく。
- 1
関連記事
「BCN ITジュニア賞 2012」を開催 5チーム・4個人が栄冠に輝く
ITジュニア育成交流協会(A.JITEP) 東京都教育委員会などが主催する教育支援コーディネーター・フォーラムに参加