米Puppet Labsが提供するインフラ構成自動化ツールの普及に向け、日本で「Puppetユーザ会」が発足された。Puppetユーザ会は、Puppet製品の活用メリットを議論するなど、情報共有を行うコミュニティで、世界65拠点で展開している。

 米Puppet Labsのインフラ構成自動化ツールは、ミドルウェアやアプリケーションの導入・設定・更新を自動化するソフトウェア。複数台のサーバーやスイッチを導入したり、拡張したりする場合、その台数分の設定作業を繰り返す必要があるが、Puppet製品を導入すれば、サーバーやスイッチの台数が増えたとしても、記述したコードを対象のサーバーやスイッチに適用するだけで、システムの導入や拡張にかかる時間を大幅に短縮することができる。また、複数台のサーバーやスイッチを一括設定して完全に自動化されたインフラを容易に構築することも可能だ。日本では、ネットワールドがディストリビュータ契約を締結し、製品の拡販を図っている。

 今回、Puppetユーザ会を日本で立ち上げた理由について、菅原亮会長(NTTデータ 基盤システム事業本部システム方式技術部第三技術統括部第三技術担当課長代理)は、「Puppet製品は非常に役立つツールであるにもかかわらず、ユーザー同士のつながりが少ない。さまざまな情報交換ができる場をつくれば、日本のSEなど技術者にとって有益になると判断した」と説明する。

 日本以外の地域では、Puppet製品を活用して創造した製品・サービスを見せ合うなど、一歩先をいくコミュニティになっている。米Puppet Labsのナイジャル・カーステンCIOは、「ユーザー同士で情報を交換するなかで、ある案件で企業同士でスキルをもったエンジニアを提供し合うなど、新しいビジネスが生まれている。当社にとっては、現場のユーザーから直接フィードバックがもらえることが大きなメリット」という。

 10月28日に第1回の会合が開かれて100人超が参加するなど、日本のPuppetユーザ会は幸先のいいスタートを切っている。菅原会長は、「昨年、Puppet製品について話し合う場『Puppetキャンプ』が日本で催されたが、Puppetユーザ会が発足していなかったので日本人の参加者が少なかった。来年、キャンプを開催して、多くの日本人とPuppet製品についてじっくりと議論したい」との考えを示している。(佐相彰彦)

米Puppetのナイジャル・カーステンCIO(左)とPuppetユーザ会の菅原亮会長