コンピュータソフトウェア協会(CSAJ、荻原紀男会長)は12月15日、東京・港区の東京ミッドタウンホールで「CSAJ Startup Demo Day 1st」を開催した。CSAJは、有能なIT関連起業家の発掘とその支援を行うために「CSAJスタートアップ支援事業」を2015年度にスタート。CSAJ Startup Demo Day 1stは、その支援を受ける企業の発表会という位置づけで、投資家向けにプレゼンテーションを行った。プレゼン後には、事業内容に加え、マネタイズや株式上場に関する質問が参加者から出るなど、有望なベンチャー企業に対する投資意欲を垣間みることができた。

 CSAJスタートアップ支援事業は、経済産業省の支援のもと、15年度にスタートしたCSAJの取り組みである。CSAJにはベンチャー企業としてスタートし、成功を収めた企業が多いことから、次の世代を育てるという使命から、同支援事業を開始した。ベンチャー支援のファンドをCSAJで用意しており、今後も継続して取り組んでいく。

 第1回目となる15年度は、支援先として、Manabelle(マナベル)、Mealthy(メルシー)、eBook Cloud(イーブッククラウド)、Bank Invoice(バンクインボイス)、プレミアムアーツの5社が決定。CSAJ Startup Demo Day 1stでは、その5社が登壇して事業内容を説明した。

 CSAJの荻原紀男会長は、CSAJ Startup Demo Day 1stの終了後のインタビューで「支援が決まった5社の事業内容はとてもすばらしい。ただ、重要なのは売れるかどうか。いくつもの壁がこれから立ちはだかると思うが、責任をもって育成していきたい」と感想と今後の抱負を語った。

 発表会の司会を務めたCSAJの前川徹・専務理事は、「米国をみていると、成功した者が次の起業家を支援し、育てるというサイクルが成立している。日本でも、同様のサイクルを形成していきたい。今回支援する企業にも、まずは成功してもらい。数年後は投資する側になってほしい」とエールを贈った。起業家が起業家を育てる文化の定着を狙う。

 また、国産ソフトウェアに関しての思いも強く、「ソフトウェアは米国発のものにやられっぱなし。日本からも世界を変えるようなソフトウェアが出てほしいし、実力は十分にある」と前川専務理事。CSAJとしても、そこを大いに期待しているはずである。

 経済産業省の支援で始まったCSAJスタートアップ事業だが、CSAJ内でファンドを用意していて、5年は支援活動を続けることになっている。(畔上文昭)

CSAJ Startup Demo Day 1stには、ベンチャーキャピタルなど、多く投資家が参加した