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ネットワンシステムズ、医療機関向け仮想基盤パッケージを発売
2016/07/13 19:15
Arteryは、医療機関向けの仮想基盤パッケージで、高い耐障害性と運用性を実現している。これによって医療機関は、既存の物理サーバー群を大幅に集約し、コスト・運用負荷・設置スペースを削減できる。さらに、仮想環境特有の機能を活用することで、医療情報システムの安定稼働・停止時間の短縮を実現する。
また、ネットワンシステムズが豊富な導入実績をもつ「EMC VSPEX」と「VCE VxRail Appliance」をベースに、医療機関のシステム規模に応じた3タイプ(Entry、Standard、Advanced)のパッケージを用意しており、迅速に導入することができる。
耐障害性の強化では、重要なシステムについて「vSphere HA(High Availability)機能」を活用することで、障害時でも自動的なシステムの再起動を可能にしている。また、物理サーバーのメンテナンスにともなう計画停止時でも、仮想マシンを一時的にほかの物理サーバーに移動させることで継続したシステム稼働を実現する。
運用性の向上では、ネットワンシステムズが遠隔地からArteryの運用を支援することで、専任の運用担当者がいない医療機関の負荷を大幅に削減する。障害時は、従来の物理環境では医療機関側で障害検知・切り分けと各システムベンダーへの連絡が必要だったが、Arteryでは、ネットワンシステムズが仮想基盤全体の監視と障害対応を一元化しており、障害検知から復旧まで迅速な対応を可能にしている。
同時に新設したNetOne Healthcare Innovation Centerは、医療情報システムを物理基盤から新たに仮想基盤へと移行する際の医療機関と医療情報システムベンダー双方の不安を解消するデモ&検証センターとなる。医療機関は、デモンストレーションを通じて仮想基盤上でのシステムパフォーマンスや操作感を事前に確認することができ、医療情報システムベンダー側は、取り扱いシステムの仮想基盤上での稼働検証が可能となる。
医療機関向けのデモンストレーションでは、サーバー集約によるコスト削減や、vSphere HA機能による障害時のシステム継続性向上、そして「VMware vSphere with Operations Management」による仮想環境全体の可視化などを確認することができる。
税別価格は、Entryパッケージの最小構成(5年保守サービス込)で1億1500万円から。同社では、初年度5億円の売り上げを目標にしている。
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