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中国でRPAソリューションが好調 日系企業特有のニーズに応える――アビームコンサルティング
2017/11/01 09:00
週刊BCN 2017年10月23日vol.1699掲載

中野洋輔
大中国区董事長兼総経理
「NICE RTS」「Pega Robotics」「Blue Prism」「UiPath」「WinActor」などのRPAツールを紹介しているが、とくに販売が好調なのはBizRobo!だ。中国の日系企業では、情報システム部員が限られ、潤沢なIT予算をもたないケースが多いため、要件定義をしてロボットを開発するシステムコーディング型のNICE RTSやPega Robotics、Blue Prismなどは、コスト負担が大きく導入が難しい。一方、簡単で柔軟なスクリプト作成ができるレコーディング型のBizRobo!は、比較的安価で導入でき、「トライアルとしてスモールスタートで開始し、実際に使ってみて次のプロセスを判断できる」(中野董事長兼総経理)。また、デスクトップ上で稼働する「UiPath」や「WinActor」などと異なり、BizRobo!はサーバー上で稼働するため、ロボットの実行中にPCリソースが占有され他の作業ができない、各端末ごとに修正プログラムを適応しなければならないといった事態を考慮する必要がない。
中国では、AIが国家戦略に位置づけられるなど、先端IT技術への関心が高まっている。しかし、実際にはキーワードばかりが先行し、導入の目的や具体的な手法がみえていない企業が少なくない。中野董事長兼総経理は、「RPAをデジタル転換の本質を捉えるきっかけとして活用し、ここで思考を深めることで、AIやIoT、ビッグデータなどの活用につなげやすくなる」と指摘している。
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