【蘇州発】中国・蘇州市で5月10日~12日、グローバル人工知能(AI)博覧会があった。膨大なデータを活用する中国企業は、自動車や無人スーパーについての先進性をアピールし、来場者から大きな注目を集めていた。(上海支局 齋藤秀平)

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AI博覧会の会場

 博覧会は、科学技術部と工業和信息化部の指導のもと、蘇州市が主催した。中国を中心に、欧米など中国国外のベンダーも参加した。新華社電によると、期間中に約1000の製品が発表されたという。

 中国は現在、AIで世界のトップになることを目標に、国を挙げて研究開発に取り組んでいる。博覧会では、中国政府から強力な支援を受ける中国企業が、教育や医療、小売り、製造など、幅広い分野向けの製品やソリューションを展示した。
 
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無人スーパーを再現した京東のブース
 
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無人スーパーの仕組み(左)と顔認証で代金を支払う決済場所

 このうち、インターネット通販大手の京東(ジンドン)は、中国国内で開業中の無人スーパーの店舗をブースで再現。事前に登録した顔情報で入店し、顔認証で決済をする仕組みを披露した。
 
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コンセプトカー(右)などを並べたNIOのブース

 2014年に設立し、上海市に本拠を置く新興電気自動車メーカーNIO(ニーオ)は、電気自動車の市販モデルやコンセプトカーなどを並べた。同社の担当者は「将来的には電気自動車で無人運転の実現を目指している」と述べた。
 
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ソフトバンクグループのブース
 
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人型ロボット「Pepper」のソリューション

 日本からは、富士通やソフトバンクグループがブースを設置。ソフトバンクグループは、人型ロボット「Pepper」などに関するソリューションを展示し、リコーグループと共同研究中のビッグデータを活用した行動分析技術を紹介した。

 博覧会では、アリババグループやファーウェイのほか、米マイクロソフトや米インテル、独シーメンスなども出展。中国を舞台にAIの開発競争が激化していることがうかがえた。