セイコーエプソン(エプソン、碓井稔社長)は7月13日、インクジェットデジタル捺染機「Monna Lisa(モナリザ)」シリーズの最新機種「Monna Lisa Evo Tre」について、日本国内での生産と販売を開始したと発表した。

 従来、エプソンのデジタル捺染機の生産・販売は欧州が中心だったが、国内生産を強化していくとともに、国内での販売も開始し、アジア・オセアニア地域へも拡大していく。これによりグローバル展開を進め、捺染分野でのインクジェットによるデジタル印刷へのシフトを加速させる。

 同社では強みとするインクジェット技術を生かしてデジタル捺染にいち早く取り組み、2003年に捺染業界のリーディングカンパニーであるFratelli Robustelli(ロブステリ)とデジタル捺染機Monna Lisaを共同開発した。同製品は、ロブステリが製造と販売を担い、高級捺染業の拠点であるイタリア・コモ地域をはじめとする欧州で高い評価を集め、確固たるブランドを確立している。16年にはロブステリをグループ会社とし、エプソンがもつ生産リソースを用いて製品の生産を拡大するとともに、グローバルな販売網やサービスサポート体制を活用。増加するデジタル捺染の需要に応えるため、同社との連携を深めてきた。

 今回、さらなる製品供給体制の強化を目的として、プリンティングソリューションズ事業の中核拠点である広丘事業所(長野県塩尻市)で、最新機種Monna Lisa Evo Treの生産を開始した。あわせて、日本国内での本格的な販売を開始することとした。

 今後は、19年度に広丘事業所内に商業・産業用大型印刷機の試作・量産工場とデジタル捺染のテストラボを備えた新棟を建設し、日本とイタリアの2拠点からグローバルに製品・サービスを提供する体制を確立する計画。また、プリンティングソリューションズ事業のあらゆる機能を集約している広丘事業所で、関連部門と密接に連携しながら研究開発や企画設計を行うことで、デジタル捺染の技術と製品をさらに進化させていく方針。