シスコシステムズ(デイヴ・ウェスト社長)は2月7日、都内のホテルで「Cisco Digital Innovation Summit 2019」を開催した。顧客やパートナーなど合わせて約1900人が来場した。冒頭、昨年7月に就任したデイヴ・ウェスト社長が登壇し、シスコが掲げるビジョンや日本法人の戦略について語った。

シスコシステムズ
デイヴ・ウェスト
社長

 まず、ウェスト社長は「現在、8億台のデバイス、IoTデバイスがインターネットにつながっているが、4年後には15億台に跳ね上がる。インターネットにつながるデバイスが増えれば増えるほど大きなビジネスチャンスとなるが、同時に攻撃対象が増え、リスクも大きくなる」とセキュリティー面で警鐘を鳴らした。

 日本では今後、人口の減少と高齢化がさらに進んでいく。人材不足が進む中、「デジタル化を進めていかなくてはならない。このギャップを埋めるため、効率、生産性を上げるためにロボットやAI、IoTといったツールを活用し、競争力を高める必要がある」とした。

 シスコは、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの面で存在感を高め、日本が提唱する未来コンセプト「ソサエティー5.0」の実現を支援する。そのために「デジタル化にふさわしい新しいプラットフォームが必要だ」とウェスト社長は訴えた。
 
米シスコシステムズ
マイケル・クーンズ
SVP

 新しいプラットフォームについては、米シスコシステムズのマイケル・クーンズ・ワールドワイドシステムエンジニア シニアバイスプレジデント(SVP)が説明した。まず「複雑性がデジタル化を阻んでいる」とし、「サービスをどこでも利用でき、広範囲で拡張が可能なオープンなものが求められている」とクーンズSVPは語った。新しいプラットフォームを提供するためにシスコは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドの全てに対応するマルチクラウドな世界の実現、IoT向けのネットワークの刷新、データの力として、新たに発生したデータをAIを使って分析し、ソフトウェア定義に反映すること、価値あるユーザーエクスペリエンスの創造、そして基盤としてセキュリティーを提供することに取り組んでいくとした。(山下彰子)