シーイーシー(田原富士夫社長)は2019年1月期の決算で、10年ぶりに年商500億円台に回復、営業利益は過去最高を達成した。連結売上高は前年度比8.7%増の500億500万円、営業利益は32.9%増の49億8200万円で営業利益率は10.1%。成長エンジンとなったのが、シーイーシーが力を入れている工場可視化などの「スマートファクトリー事業」と「セキュリティサービス事業」の二つ。この2事業だけで60億円近くを売り上げるまでに拡大させた。

 スマートファクトリー事業では、工場内の設備や人、モノを可視化するIoTシステム商材「Visual Factory(ビジュアルファクトリー)」を、18年6月に新たに追加。スマートファクトリー向けの商材を一段と拡充するとともに、ユーザー企業の「海外工場への横展開も進めている」(田原社長)と話す。セキュリティー関連でも、生産ラインの制御機器やシステムに対する不正アクセスを検知し、通報や対応を行うサービスを今年2月に追加するなど、積極的な商材開発に取り組んでいる。
 

 今年度(20年1月期)は、スマートファクトリーとセキュリティサービス事業を昨年度の60億円弱から17億円上積みして76億円にする目標を立てる。一方、全社売り上げは前年度比で15億円増の515億円の見通し。人材逼迫に伴う注力事業への人材シフトなどで、受託ソフト開発をはじめとする既存事業の売り上げ減を織り込んだ。21年1月期までの3カ年中期経営計画では、経常利益10%水準を維持しつつ、連結売上高545億円の達成を目指す。(安藤章司)