クラウドテクノロジーに関する国内最大級の年次イベント「OpenStack Days Tokyo 2019/CloudNative Days Tokyo 2019(OSDT/CNDT 2019)」が7月22日、23日の2日間、東京・虎ノ門ヒルズフォーラムで開催される。クラウドプラットフォームを構築する広大なテクノロジーが一堂に会するイベントだ。5月29日に実施した記者会見では、OpenStack Days Tokyo 2019、CloudNative Days Tokyo 2019のそれぞれの実行委員が、開催の背景と狙い、イベントの見どころを紹介した。(取材・文/山下彰子)

インフラからアプリ開発まで

 OSDT/CNDT 2019は、クラウドを利用するアプリケーション開発者やインフラ管理者、経営層までをターゲットとしたイベント。昨年はOSDT/CNDTとは別に、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)の支援を受けたコンテナ/クラウドネイティブ技術のカンファレンスイベントとして「Japan Container Days(JCD)」が開催された。今年はCNDTとJCDが「CloudNative Days Tokyo」として統合する。これにより、インフラからアプリケーション開発まで、幅広いテーマのセッションを実施できるようになった。

 今回の統合について、OpenStack Days Tokyo 2019の長谷川章博(AXLBIT)実行委員長は「Open
Stackとコンテナ、クラウドネイティブは一緒に語られることが多い。開発環境にOpenStackを活用していた人が、コンテナアプリケーションの開発を行う、というケースも増えている。海外ではコミュニティーも含めて分かれているが、日本ではOpenStackもKubernetesも両方使うケースが多い。そのため、オープンに議論が行える場所が必要だと感じだ」と説明した。
 
(左から)OpenStack Days Tokyo 2019実行委員長・長谷川章博氏(AXLBIT)、
日本OpenStackユーザ会会長・水野伸太郎氏(日本電信電話)、
CloudNative Days Tokyo 2019共同委員長・青山真也氏(サイバーエージェント)、
CloudNative Days Tokyo 2019共同委員長・草間一人氏(Pivotalジャパン)
 

クラウドにネイティブを加える

 セッションの方向性を端的に表すイベントコンセプトは、「+Native ~クラウドからクラウドネイティブへ~」となった。CloudNative Days Tokyo 2019の草間一人(Pivotalジャパン)共同委員長は「これまではクラウドの時代だった。多くの企業がクラウドを導入し、クラウドファーストに取り組んできた。19年からはクラウドネイティブの時代に入る」と説明。さらに、草間共同委員長は「クラウドネイティブに至るクラウドネイティブジャーニーを支える情報が必要だ。それを発信するのがこのイベントの役割だと考えている」と話した。

 昨年のOSDT/CNDT 2018は、初めて有償化に踏み切った。そのため、来場者の満足度を高め、技術の多様化に対応するため、セッション数を重視。複数のトラックでセッションを行った。内容もOpenStackだけではなく、クラウドに関する幅広い内容にした。その点は「来場者に評価された」(長谷川実行委員長)といい、今年もそれを踏襲する。その上で、セッションのレベルに幅を持たせる。「昨年の参加者の8割はエンジニア。ほかの無償イベントと比較して中~上級者が参加する割合が非常に高かった」と草間共同委員長は解説する。より深い内容のセッションを用意するとともに、初心者にもマッチするセッションも用意する。

 「企業によってクラウドネイティブジャーニーのステージが異なる。クラウドネイティブとは何か、という段階の初心者から、すでにアプリケーション開発に着手している中~上級者までと参加者の幅は広い。業界やレベルを限定せず、全ての人に役立つ情報を届けていきたい」と長谷川実行委員長は意気込む。セッションルームは八つ用意し、2日間で100以上のセッションを実施する。このほか、トレーニングルームも用意する。

インフラ、アプリ両方の知見が必要

 OSDT/CNDT 2019開催にあたり、長谷川実行委員長は「OSDTはインフラ、ネットワーク、仮想化が、CNDTはアプリケーション開発が中心のイベント。二つが一つになることで、セッションの幅が広がる。さらにそこから生まれるであろうコラボレーションにも期待している」と話した。

 一方、草間共同委員長は「これまでインフラとアプリケーションは担当者が分かれていた。しかしこれからは、ソフトウェアの知見を持ってインフラを管理したり、インフラの知見をアプリケーション開発に取り込んだり、そうした考え方が増えていくだろう。両方の領域について理解した上で、それぞれの専門領域に生かすのがクラウドネイティブに必要な考え方だ。エンジニアの役に立つと思う」と参加を呼びかけた。

 OSDT/CNDT 2019の基調講演では、Open Stack Foundationのマーク・コリアCOOが登壇し、OpenStackの最新動向を紹介するほか、数百ものレガシーアプリケーションをKubernetesに移行したAirbnbや、第4のキャリアとして立ち上げ準備をしている楽天モバイル、クラウドネイティブな決済システムを内製で開発しているSBペイメントサービスなどの事例を紹介する。なお、参加には事前登録が必要。


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