RPAホールディングスのグループ会社であるセグメント(石井岳之社長)は6月7日、RPA特化のカンファレンスイベント「RPA DIGITAL WORLD TOKYO 2019」を都内で開催した。25のセッションで各種事例を紹介したほか、ハンズオンブースを含め59の展示が行われた。1日だけの開催だったにもかかわらず約6800人が来場し、RPAに対して高い期待が寄せられていることをうかがわせた。

基調講演の様子。(左から)三菱UFJ銀行の西田良映・上席調査役、
SMBCバリュークリエーションの山本慶・社長、
Danske Bankのアンダース・バーク・モーラ Head of Robotics

 RPAは企業間での導入が一巡したと言われる。セッションのほとんどが導入後に焦点を当てており、市場の関心は「いかに導入するか」ではなく、「いかに運用・継続していくか」へと移行していることが分かる。

 キーノートスピーチでは三菱UFJ銀行、SMBCバリュークリエーション、デンマークのDanske BankがRPA導入の経緯や運用・継続のためのポイントを語り合った。

 「RPAを全社で使うまでのプロセスとして、スモールスタートからのスケールが主な流れになるが、これには落とし穴がある」とSMBCバリュークリエーションの山本慶社長は警告する。スモールスタートの段階で「ただ既存のビジネスプロセスをロボット化するだけでは大きな変化は生まれない。現場の社員が持つ業務の知識や工夫とRPAを親和させ、社員が自ら業務を自動化するような意識を作らないとRPAは単なる道具になってしまう」と強調する。現場の従業員がRPAを活用していくための環境を醸成することで、効果的な自動化が期待できるとした。(銭 君毅)