ラオックス(羅怡文社長)は、2月14日開催の取締役会で、希望退職者の募集を行うことを決議したと発表した。

インバウンド客による「爆買い」の象徴として名を馳せた「ラオックス銀座本店」。
2013年11月289日にオープンし、18年8月31日に閉店した

 ラオックスグループの主な事業であるインバウンド事業では、中国からの団体ツアー中心の集客体制から、世界各国から訪日する個人旅行客(FIT)の集客に注力し、新コンセプトの大型店を出店するなど顧客基盤の拡大を進めている。こうしたなか、中国での新型コロナウイルスの発生とその拡大により、主要顧客である中国からの訪日旅行客数が減少しており、業績への悪影響も懸念している。改めて、中国からの訪日観光客に依存する体制からの転換が必要なことが明確になっており、新たな事業体制の構築に向けた組織・人員の見直しが必要不可欠となっている。

 また同時に、同社グループ最大の子会社であるシャディ(羅怡文会長兼社長)でも、昨年来取り組んでいる構造改革で、物流拠点の統廃合や組織改変、人件費を含めた固定費削減にも取り組んできたが、より確実に利益を創出できる強い経営基盤を築くため、聖域を設けずの各種見直しを進めている。

 これらの背景や直近の業績、今回の厳しい経営環境を踏まえ、同社グループ全体で、より効率的な組織・人員体制を構築するため、また社員に対しては社外でのキャリア開発を見据え、転進を希望する場合には、支援を行うため、希望退職の募集を行うこととした。

 ラオックスの対象従業員は、販売専門職の正社員と契約社員、または販売専門職以外で在籍する40歳以上・勤続2年以上の正社員と契約社員。募集人数は140人程度。募集期間は2月17日から3月6日まで。退職日は3月31日。優遇措置として、規定の退職金に特別退職金を加算する。

 シャディの対象従業員は、在籍する50歳以上・勤続10年以上の正社員と契約社員。募集人数は20人程度。募集期間は2月17日から3月6日まで。退職日は3月31日。優遇措置として、規定の退職金に特別退職金を加算する。