半導体商社の菱洋エレクトロ(中村守孝社長)は4月20日、PCを月額課金で提供するサブスクリプションサービス「RYOYO DaaS(Device as a Service)」を開始した。デバイスとともに保守や技術サポート、ソフトウェアを一括して提供することで企業のPC運用を支援する。

 同サービスでは二種類のプランを用意。一つが「Microsoft 365 Business Premium」を搭載したデバイスの貸し出しと保守・サポートサービスを提供する標準プラン。もう一つが標準プランのサービスメニューにチェーン店向けの業務指示ツール「WOMS(Work Order Management System)」を追加したプランだ。それぞれのプランでエントリーモデルからハイエンドモデルまで3種類のPCを選択でき、キッティングや初期設定はオプションで提供する。

 WOMSは、同社が10年前から提供している小売りや流通業界向けの双方向型業務指示ツール。小売業界ではこれまで業務指示をメールやファックスで行うケースがあり、本部からの指示が正確に店舗側に伝わらなかったり、店舗からの報告を本部がリアルタイムに把握できないという課題があった。WOMSはこれらを一元的に管理することができ、本部と店舗の意思疎通を円滑にする。
 
営業第一グループ 山口純氏

 2年前からはWOMSをSaaSとしても提供している。ソリューション事業本部ソリューション第8ビジネスユニット営業第1グループの山口純氏は「デバイスとソフトを一緒に提供できるようになったことで、ユーザーにとっては導入や運用がより容易になった」と語る。すでに複数のリース事業者がPCの貸し出しサービスを展開している中で、自社開発のツールと一緒に提案していくことで差別化を図る考えだ。
 
中村亮一 グループリーダー

 同事業本部ソリューション第6ビジネスユニットプロダクトセールス第1グループの中村亮一・グループリーダーは「PCは購入するものというのが従来の考え方だが、複合機などで月額課金は一般的な提供形態。お客様に検討していただける可能性は高い」と見る。「月額課金モデルではIT部門の負担や保守コストを削減できるだけでなく、常に最新に近いモデルが利用できる、イニシャルコストや固定資産税がかからないといったメリットもある」(中村グループリーダー)として、積極的にDaaSの価値を市場に訴求していく。(銭 君毅)