ソフトバンクのグループ会社であるMagicalMove(マジカルムーブ)は、ECサイトの商品配送を自社で行う小売事業者や、運送事業者などの配送業務を行う企業向けに、自動走行ロボットと連携可能な配送管理サービス「Scalle(スケール)」の提供を9月2日に開始した。

配送管理サービス「Scalle」の概要

 Scalleは、MagicalMoveが提供するAI(人工知能)を活用した宅配サービス事業「Scatch!(スキャッチ)」で培ったノウハウを生かして開発したもので、管理者向けの配送管理アプリケーションのほか、荷物を受け取る顧客向けのスマートフォン(スマホ)アプリなどをクラウド型で提供する。

 配送業務での自動走行ロボットの普及を見据えて開発したScalleは、ロボットを活用した配送に必要な基本機能を備えており、導入企業が自動配送ロボットの実用化に向けた実証実験などの取り組みをスムーズに開始することが可能。MagicalMoveは、Scalleの提供により物流業界の自動化と効率化を支援し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を推進していく。

 Scalleでは、自動走行ロボットの個体管理や位置情報管理、AIを活用したロボットの自動割り当て機能などを備えた管理者向けの配送管理アプリケーションや、AIが予測した荷物の到着予定時刻や配送状況を確認できる顧客向けのスマホアプリなどをワンストップで提供する。さらに、配送管理アプリケーション上での注文データの登録や配達日時の編集など、一般的な配送業務の効率化に役立つ機能も数多く備えており、自動走行ロボットと連携せずに利用することも可能となっている。

 また今回、MagicalMoveは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」に、事業実施者と連携する協力企業として参加する。9月以降に竹芝エリアで実施される、自動走行ロボットによる配送サービスを実現するための実証実験では、Scalleの一部機能の提供による配送アプリケーションに関する技術協力や、物流事業者の観点からの開発成果の評価を行う。MagicalMoveは、宅配サービス事業で培った自社の技術や専門的なノウハウを提供することで、日本の新たな配送サービス実現に向けた取り組みに貢献していく考え。