米ガートナーは9月30日、世界のロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)ソフトウェアの売上高が、21年には前年比19.5%増の18.9億ドルに達する見通しと発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる経済的な圧力にもかかわらず、RPA市場は24年まで2ケタの成長率で拡大すると予測している。

世界のRPAソフトウェア売上高(百万ドル) 
(出典:ガートナー2020年9月)

 米ガートナーのアナリストでバイスプレジデントのファブリツィオ・ビスコッティ氏は、「RPAプロジェクトの主な推進要因は、プロセスの品質、スピード、生産性を向上させる能力であり、COVID-19の危機下でもコスト削減の要求に応えようとする組織にとって、それぞれの能力がさらに重要になっている。企業はRPAソフトウェアに投資することで、デジタル最適化の取り組みを迅速に進めることができる」と述べている。

 20年の世界のRPAソフトウェアの売上高は、前年比11.9%増の15.8億ドルに達する見通し。20年末まで、RPAの平均価格は10-15%下落し、21年と22年には年平均5-10%下落すると予測している。

 パンデミックとそれに続く不況によって、多くの企業の間でRPAに対する関心が高まった。ガートナーは、22年までに全世界の大企業の90%が何らかの形でRPAを採用すると予測する。その目的は、人間の労働力と手作業の再調整を行いながら、レジリエンスとスケーラビリティーを通じて重要なビジネス・プロセスをデジタル化し、強化することだとしている。

 また、24年末までに、大企業は既存のRPAポートフォリオのキャパシティを3倍に拡大すると予測している。新しい支出の大部分は、大企業が取引中のベンダーやエコシステムに属するパートナーから新しいアドオンのキャパシティを購入することによるもの。

 RPAの採用は、ビジネス・ユーザーの間でRPAの認知度が高まるにつれて拡大すると分析。24年までに、RPAの新規顧客の半数近くをIT部門ではなくビジネス部門が占めるようになると予測している。