VAIOは2月18日、新製品発表会を開き、世界初の立体成型フルカーボンボディを実現した14型モバイルPCのグローバルフラッグシップモデル「VAIO Z」を発表した。PC販売の約8割を占める法人市場では、テレワークを切り口に顧客への提案を進める方針を示した。

VAIO Zを手にする山本知弘社長

 山本知弘社長は、2014年にVAIOとして独立した直後は、法人向けのPC販売の比率が半分以下だったが、現在は約8割まで上昇した紹介し、要因について「パートナーと連携しながらキッティングを済ませた形での出荷やその後のサポート、ライフサイクルマネジメントなど、PCに関係するさまざまなニーズに応えてきた」と話した。

 法人市場では、テレワーク需要が販売の追い風になっており、各メーカーはテレワーク向けの提案に注力している。VAIOも昨年はモバイルPCの生産体制を拡大。今年も需要が継続するとみている。

 山本社長は「コロナ禍でテレワークをせざるを得なくなり、社会が変わるきっかけになっているが、われわれはそれ以前から『新しい働き方』に応えることに取り組んできた」と説明し、「テレワークについては、パートナーとの協業をより強化しながら取り組みを進める」と話した。

 販売目標については「具体的な目標は設けていない」とし、「VAIOの価値にきちんと共感してもらえる顧客がグローバルでどれくらいいるのか、まだ慎重に考えているところ。海外事業がどういう形であるべきか社内で共有できた段階で、あらためてグローバルの目標を示したい」と語った。

 VAIO Zの立体成型フルカーボンボディは、VAIOと東レがタッグを組んで開発し、強靭性と軽量性を高いレベルで両立した。それに加え、デスクトップ級の性能を誇る第11世代インテルCore プロセッサーH35シリーズを搭載し、処理性能を大幅に向上させた。(齋藤秀平)