SB C&Sがオンラインイベントの新たな形を模索している。4月に開催した全社員大会では、参加者がイベントのコンテンツに没入できる仕組みづくりに取り組んだ。活用したITツールや得られた知見・ノウハウをパッケージにして商材化することも視野に入れているという。

全社員大会では本社オフィスに特設スタジオを用意。
社員からの質問に溝口社長兼CEOが直接答える場面も

 新型コロナ禍によりセミナーやイベントのオンライン化が進んだが、単にプレゼンテーションを一方的に聞くだけのプログラムしか用意されていないというケースも多い。同社はこうした状況が参加者の“ながら聞き”などを誘発し、オンラインイベントのポテンシャルが市場に理解されていないという課題感を持っていた。

 そこで、まずは自社でオンラインに最適化したイベントの在り方を追求すべく、全社員大会を“実証フィールド”として活用。オンラインでも社員に集中して参加してもらえるプログラムとなるよう工夫したという。

 同社の成瀬大介・コーポレート管理本部広報室室長は「全社員にこれから自分たちの会社がどこに向かうのか深く理解してもらいたいという思いがあった。オンラインだからこそできるインタラクティブなコミュニケーションを強く意識して、それぞれのコンテンツの質にもこだわった」と話す。

 また、溝口泰雄社長兼CEOはこうした経験値を生かした新たな商材づくりにも意欲を見せる。「1対1のコミュニケーションと大勢への発信を両立できるのがWebの最大の強み。ディストリビューターとして扱うITツールを当社自身が実践したデジタル活用のノウハウと掛け合わせ、新しいソリューションとして提供していくのも重要な役割だ」と力を込める。(本多和幸)