市場環境の大きな変化に晒された2020年も、先進のICTを活用してデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組み、組織や企業の競争力を高めていくことが重要だという潮流は変わっていない。新型コロナ禍はその重要性をより鮮明に浮き彫りにした感がある。

溝口泰雄 社長兼CEO

 DXの基盤になり得るITソリューションという観点では、クラウドのメリットに改めてスポットが当たっている。ユーザー企業にとって柔軟性や拡張性のメリットが大きいのはもちろん、ITベンダー側にとっても、クラウドビジネスを伸ばすことはリカーリング型で事業環境の変化に強いビジネスモデルに転換する推進力になる。

 一方で、リカーリングモデルならではの顧客管理や契約管理、請求の仕組みなど、クラウドビジネスに本格的にシフトするための環境整備、先行投資ができていないリセラーがまだまだ多いのも実態。クラウドのメリットをもっともっと広く深くユーザーに浸透させ、日本全体のDXを進めていくためには、業界も変わらなければならない。当社が蓄積してきたナレッジ、ノウハウやそれを反映したシステムをパートナーとシェアし、その変革をけん引する決意だ。

 21年はソフトバンクグループの流通事業が40周年を迎える。この事業を受け継いでいるSB C&Sが担う社会的な役割は大きいと自覚している。メーカー、パートナーと手を携えて、全国の隅々までテクノロジーの力がフル活用できる世界を実現したい。それが日本の競争力を高め、コロナ禍を乗り越えることにもつながるはずだ。