米IBMがマネージド・インフラストラクチャー・サービス事業を分社化して発足した米キンドリル。9月から国内で事業を開始した日本法人キンドリルジャパンの上坂貴志社長は12月9日、社長就任後初のプレス向け説明会を開き、ネットワークサービスやインフラストラクチャーサービスなどの分社化前からの従来ビジネスに加え、新しい市場の開拓に注力する方針を示した。ビジネスの拡大に向け、特に重要視しているのがパートナーの存在。これまでのIBM色が抜けたことで、連携できるパートナーの幅が広がることを分社化のメリットとして挙げ「今まで組みにくかったパートナーと一緒にビジネス領域を拡大していく戦略を日本でもグローバルでも進めている」と語った。(齋藤秀平)
 
上坂貴志 社長

 「これまでのIBMというSIerとしてエンドツーエンドをカバーする世界から、世の中で最もいいものを提供していく方向にしていく上で、パートナーとの関係は、われわれにとって1番大きな変革であり、1番大きな戦略だ」。上坂社長は説明会で、パートナーとの関係について繰り返し言及した。

 上坂社長の発言の背景には、これまで以上にオープンな姿勢を印象づける狙いがあったとみられる。キンドリルジャパンが引き継いだ事業は、今までは日本IBMが担い、IBM製品に特化にしながらビジネスを展開してきた。日本の市場では強力なブランド力があったものの、パートナーとの関係ではIBMの看板が足かせになる面もあったという。

 分社化後、パートナーとの連携はグローバルと日本の両方で加速。グローバルでは、米マイクロソフトと戦略的パートナーシップを確立したほか、米ヴイエムウェアとは戦略的パートナーシップを拡大した。日本では、今月6日にエクイニクスジャパンとの協業を発表。この日は、日本カストディ銀行とメインフレームソリューションにおける戦略的パートナーシップを結んだことを披露した。