arcserve Japanは5月23日、イミュータブルストレージ「Arcserve OneXafe(ワンセーフ)4500シリーズ」を6月6日に発売すると発表した。ランサムウェア攻撃の対応策として訴求し、初年度は100台の販売を目指す。
OneXafe4500シリーズは、バックアップソフトウェア「Arcserve UDP」や「Arcserve Backup」のバックアップ先にできるほか、バックアップアプライアンス「Arcserve UDP Appliance」の二次バックアップストレージとしても活用できる。Arcserve UDPやArcserve Backupの運用を変えずにランサムウェア対策を強化できる点が強み。
バックグラウンドで定期的に変更不可能なスナップショットを自動的に取得するため、バックアップデータが破壊された場合でも、スナップショットを使って破壊前の状態に復旧することが可能。一つのデータブロックを三つのハードディスクに書き込むため、同時に二つのドライブに障害が起きてもデータの消失を防ぐことができる。容量によって3モデルを用意した。価格は750万円(税別)から。
OneXafeは、米エクサブロックス(当時)が2013年にリリースしたOneBloxが源流。17年に同社を米ストレージクラフトが買収した後、製品名はOneXafeになった。昨年の同社と米アークサーブの合併に伴い、今後はアークサーブのデータ保護ソリューションとして提供する。
製品のキッティングは米国で行い、その後、国内に輸入して販売する。ハードウェアとソフトウェアの技術サポートはarcserve Japanが担う。
江黒研太郎 社長
販売は、既存のパートナー網経由で進める考え。パートナー関連の施策では、実機を使ったスキルトランスファーや共同セミナーを計画している。同社の江黒研太郎社長は、ランサムウェアの被害は国内で相次いでおり、特別予算を組んでいるエンドユーザーもあると紹介し、目標とする100台の販売については「達成できると見込んでいる」と話した。
(齋藤秀平)