Dropbox Japanは7月8日、「ニューノーマルの働き方調査」に関する記者発表会を開き、リモートワークを活用している人は、そうでない人より幸福度が高いなどの結果を示した。これを受け同社は、自社の「バーチャル・ファースト」のノウハウを外部へ積極的に提供し、リモートワーク環境の整備だけでなく、働き方の選択肢を広げる後押しをしていく方針だ。
調査は4 月 7 日から 10 日に、国内の 20 歳から 69 歳の男女 1500人を対象に実施。週3日以上リモートワークを行う層は、ほかの層と比べ、幸福度が高い人が20%多くなったという。一方で、「リモートワークを全く実施していない」とする回答者は70.4%にも及んだ。
梅田成二 社長
同社は全世界で、リモートワークをベースとして仕事を進めていく「バーチャル・ファースト」の考え方を基に行動している。その方法論をまとめた「バーチャル・ファースト・ツールキット」の公開などを通じて、日本企業が柔軟な働き方を実現できるように支援する考えだ。
同社の梅田成二社長は「理想の働き方は業種や業態、会社の規模、担当業務などで変わる。情報を提供することで考える手助けをしていきたい」と今後の展望を述べた。
このほか同社は、会議や電話といった時間を共有する「同期型」のコミュニケーションと、チャットやメールといった個々が都合のいいタイミングで応答できる「非同期型」のコミュニケーションの使い分けを推奨している。
調査では「意識的に『同期・非同期』を使い分けているかどうか」も聞いており、37.4%が意識的に使い分けていると答え、特に20代は4割以上が使い分けるとした。
役職別では部長クラスが61.1%、課長・次長クラスが53.7%となり、管理職で意識が強い傾向が示された。
(大向琴音)