日本HPは7月15日に会議室向けソリューション「HP Presence Meeting Room Solution」とコラボレーション機能を強化したPC「HP Elite Dragonfly G3」を発表した。記者会見でパーソナルシステムズ事業統括の九嶋俊一・専務執行役員は「オフィスはコラボレーションの場所になり、会議はリモートからの参加者がいるのが前提になりつつある」と最新の働き方を分析。「コラボレーション機能を強化することが生産性の向上につながる」と新しいソリューションと製品の意義を語った。
HP Presence Meeting Room Solutionは小型のデスクトップPCとマイク・スピーカー・操作パネルを一体化したコントローラーから構成される会議室向けのソリューション。会議室の大きさなどに応じて、スピーカーやマイクを拡張するオプションも用意する。
九嶋俊一 専務
狙いはオフラインとオンラインの参加者の隔たりを解消することだ。音声面では双方の参加者のボリュームを平準化する機能、映像面では人に焦点を合わせてフレームを自動調整する機能やカメラが話者を自動追尾する機能などを搭載し、オンラインでも会議室で参加しているような臨場感を提供。話者の表情を読み取りやすくするために会議室全体と話者のズームを同時表示するピクチャーインピクチャー機能も備えている。会議室に入室すると自動でシステムが起動する機能など、オフライン参加者の使い勝手にも配慮しているのもポイントだ。
HP Elite Dragonfly G3は、2019年に世界最軽量のビジネスコンバーチブルPCとしてリリースしたDragonflyシリーズの最新モデル。従来機と比較して画面比率は16:9から3:2に、Webカメラの解像度は1.2MPから5MPに、34%大型化したタッチパッドは触覚トラックパッドを搭載するなど改良した。場所を選ばずにコラボレーションするための機能を盛り込んでいるのも特徴。部屋の中を動き回っていてもカメラ焦点を自分に合わせることができるHP Auto FrameやPCから離れていても3メートル以内なら音声をクリアにするHP Dynamic Voice Levelingなどの独自機能を備える。このほか、Dragonflyシリーズの新製品としてChromebook Enterpriseを追加。ワイヤレスチャージングペンや触覚トラックパッドを備えるプレミアムなChromebookとして訴求する。(大蔵 大輔)