日立ソリューションズは、人事業務に関するソリューション群「リシテアシリーズ」に、女性特有の健康課題を専門家に相談できるフェムテックとして「リシテア/女性活躍支援サービス」を追加し、3月22日に販売を開始すると発表した。女性が働きやすい環境を整えることで、社内への定着を支援していくとした。
同サービスでは、女性従業員が健康課題をビデオ通話で相談できる。相談者は、所属企業を通すことなく、医療機関である葵鐘会に所属する看護師や助産師とやりとりすることが可能。また、ヘルスリテラシー向上のためのセミナーやコンテンツを提供するほか、女性従業員が抱える課題をまとめた活用レポートを作成する。「リシテア/就業管理」や「リシテア/従業員エンゲージメント」と連携させる予定で、女性従業員のパフォーマンスやエンゲージメントの変化を可視化できるようにする。
小山善直 本部長
スマートライフソリューション事業部ワークスタイルイノベーション本部の小山善直・本部長は、サービスの提供について、「法制定や社会状況を背景に、働く女性は急激に増えている」と説明。その上で「女性特有の健康課題を気軽に相談できる環境が整っていないことから適切な対処が遅れ、体調不良になる女性が多い。休職や昇格辞退、退職につながるケースも多々ある」と話し、同サービスによって女性社員のエンゲージメント向上を支援していくとした。
すでにリシテアを導入している約1560社を中心に提案を進め、製造業、サービス業、建設業、金融業といった業界で、女性従業員の数が増えている中堅以上の企業をターゲットにする。小山・本部長は「2025年までには年間5億円の売り上げを目指したい」と力を込めた。
今後については「男性特有の健康課題や介護、キャリア、育児相談などを、市場の声を聞きながら順次追加していく」と説明し、「ウェルビーイングプラットフォームへと拡大させていく」と話した。
(大畑直悠)