ZVC JAPANは4月26日、同社の「Zoom」とそれに関連するソリューションを顧客やパートナー企業に体感してもらうイベント「Zoom Experience Day」を都内で開催した。国内で製品などを紹介するリアルイベントは初めて。広く普及しているWeb会議システムにクラウド電話を組み合わせた活用事例など、プラットフォームとして一体利用するメリットを紹介した。
下垣典弘 社長
イベントには、顧客やパートナー企業を招待。下垣典弘社長は、同社ソリューションを使って実現する新しい世界について講演し、「顔が見えるコミュニケーションから、将来的には香りや感触まで分かるようなコミュニケーションの実現を目指していく」と述べた。
コロナ禍で浸透したリモートワークについて、下垣社長は「コミュニケーションの民主化が進んだ中でより高い経営効率を出すには、従業員エンゲージメントが非常に重要だ」と指摘。「Zoomは人と人をつなぎ結び付けてきた。一つのプラットフォームであらゆることができる環境を提供していく」と意義を強調した。
同社が力を入れているソリューションとして、クラウド電話の「Zoom Phone」を紹介。2021年に国内でサービスをスタートし、リモート環境でも社用電話を受けられる利便性やコスト面の優位性から成長を続けているという。Zoom Phoneは、3者間で通話している際に特定の人だけに話しかけられるウィスパリング機能があり、会場でデモストレーションを行った。実例として、結婚情報サービスを提供する会社が導入したところ、顧客との電話に必要な通信費がZoom Phoneのかけ放題プランで大幅に削減できたことや、Zoom PhoneからZoom Meetingへの切り替えが容易で対面コミュニケーションに有効であると報告した。
また、下垣社長は国内の課題として少子高齢化を指摘。地方自治体の行政サービスが維持できるよう支援していることに触れ、「国民の生活を支えるサービスを維持するために、地方のDX人材育成にも取り組んでいく」と話した。
(堀 茜)