昨年10月に日本市場へ本格参入したイスラエル発のmonday.com(マンデードットコム)の事業が順調だ。自動車製造業などの大手企業を中心に認知度が向上。今後は販路の拡大を目指し、パートナーエコシステムの強化を図る。
(左から)渡邉興司社長と
ディーン・スワン・バイス・プレジデント
2022年度は、国内でのチームの構築と知名度の向上を目標に設定。同社のディーン・スワン・アジア太平洋・日本地域リージョナル・バイス・プレジデントは「どちらも順調に推移している。特に認知度の面では、自動車製造業や建設業、銀行といった大手企業の領域で認知が広がっている」と手応えを示す。
国内では、パートナーと共に既存顧客へさらなる活用方法を提案しており、既存顧客からの追加案件が増加しているほか、新規顧客も100社ほど増えている。スワン・バイス・プレジデントは「大手企業の導入事例から、事業別の取り組みを対外的に知ってもらえるようにしたい」と話す。
販路の拡大では、ディストリビューターとの協業を模索している。また、主力製品の作業管理プラットフォーム「Work OS」上に構築できるCRMソフトウェア「monday sales CRM」を拡販するために、CRM領域に知見のあるIT企業と交渉中。国内のISVとの連携ソリューションも想定している。
日本法人の渡邉興司社長は「日本の顧客のニーズにきめ細やかに対応できるようなアライアンス戦略を進めている」と語る。
monday.comは、Work OSに加え、Work OS上に構築できる製品群を開発、提供している。(大向琴音)