日本HPは、法人向けにハイブリッドワークを支援する製品の展開に力を入れている。2023年6月に発表した法人向けノートPCの新製品では、コラボレーション機能を強化した。ハイブリッドワークに適した周辺機器も提供しており、PCと合わせた提案を進める考えだ。
同社は6月、コラボレーション機能を強化した法人向けノートPC「HP Dragonflyシリーズ」「HP EliteBookシリーズ」「HP ProBookシリーズ」を発表した。特にビデオ会議の質を向上するためのアプリケーション「HP Presence」を強化しており、より自然なビデオ会議を実現できるという。自分に向いたカメラだけでなく、もう1台のカメラの映像も映すことができるMulti-Camera Experience機能や、ノイズリダクション機能など、カメラや音の機能に特色を出している。
小林宗洋 パートナー営業統括 執行役員
周辺機器に関して、同社執行役員の小林宗洋・パートナー営業統括は「強く押し出しているのは、昨年から販売できるようになったPoly製品だ」と話す。米Poly(ポリー)は昨年、米HP(エイチピー)が買収したメーカーで、ハイブリットワークで役立つ高機能なヘッドセットなどをラインアップしている。6月には新たに会議室用ビデオバーやワイヤレスIP電話機を発表した。
小林執行役員は「当社はほぼパートナー経由のビジネスとなっているので、いかにパートナーと協業して(事業を)伸ばしていけるかが重要」と強調し、「(Poly製品は)11月からはPCと同じスキームで販売できるようになる。パートナーには、PCプラスPolyというかたちで、製品を組み合わせて販売してほしい」と訴えた。
(大向琴音)