インターネットイニシアティブ(IIJ)は9月27日、企業のDX促進のため、人材の適正な配置や育成に役立つコンサルティングサービス「IIJ DX人材アセスメント」の提供を開始した。社員のデジタル知識などをテストで測定・AIで分析し、最適な人材配置や人材育成の方針をデータに基づきアドバイス。人材配置のミスマッチを防ぎDX推進を支援する。
新ソリューションは、DXに適した人材を社内で見出して育成し、適正な部署に配置するためのサービス。導入企業の社員は、デジタル技術の基礎知識と、組織変革に関わるマインドや個人特性を計測するテスト計40問に回答。IIJがDXコンサルティングの知見を基に開発したAIが結果を分析し、組織全体と個別の結果について、レポートで報告する。
中津智史 副部長
社員の能力テストを行うだけでなく、その結果をレポートを通じて導入企業に提供し、オンラインミーティングでIIJのコンサルタントが個別にアドバイスをする点に製品の特徴がある。プロフェッショナルサービス第一本部の中津智史・コンサルティング部副部長は「社員の特性が分かることで、それぞれに合わせて必要な研修を行い、効果的な人材育成ができる」とアピールした。
また、中津副部長は企業のDX推進における課題について「社内で人材の適正配置ができずにミスマッチが起きている」と指摘。企画、開発、運営などの各フェーズに適切な人材を置くことで、プロジェクトを円滑に推進できるようになるため、個人の能力と特性を分析し、最適配置に生かすことが課題解決につながると説明した。
提供前に、建設業などの企業約10社が先行受検し、テストを20分と比較的短時間で受けられる点も評価されたとした。「他社比較をしたい」との要望も寄せられているといい、そういったニーズにも対応する。料金は、テストの受検者100人までで50万円。1年以内に複数回受検すると割引になるキャンペーンも実施する。
(堀 茜)