クラウドデータウェアハウス（DWH）ベンダーの米Snowflake（スノーフレイク）の日本法人は12月19日、記者説明会を開き、スノーフレイクが2022年に買収した米Streamlit（ストリームリット）が提供するオープンソースのPython用UIライブラリによるアプリケーション開発機能について解説した。スノーフレイクのデータ基盤上でセキュリティを確保しながらデータ活用のためのアプリケーションを高速で容易に構築できるようになり、顧客の課題解決の迅速化を実現できるとした。
 
　スノーフレイク日本法人は、開発者がデータクラウド上でStreamlitアプリを安全に構築、展開、共有できる「Streamlit in Snowflake」の提供を12月から開始した。説明会では、ストリームリット共同創業者で、スノーフレークのアマンダ・ケリー・Streamlitプロダクトディレクターが機能を解説した。

　ケリーディレクターは、自身が自動運転のスタートアップで勤務していた際、データを活用するために必要なツールやアプリを一から構築するのに時間がかかるという課題に直面し、18年にストリームリットを設立したことを紹介。「ビジネスの現場では時間がかかると成果が少なくなる。最も重要なのはスピードだ」として、Streamlitを活用すればこれまで50行必要だったコードが1行で済むと説明。「ビジネスニーズに合わせて、アプリケーションも常に進化が求められる。Streamlitは高速でイテレーションできるのも強みだ」と述べ、フィードバックがあれば必要な項目を即座に変更できる点も強調した。スノーフレイクのDWH上でアプリを構築することについて「データを1カ所にまとめられ、データ活用がよりパワフルに可能になった」とメリットを挙げた。
（堀 茜）