LegalOn Technologiesはこのほど、契約業務に関する統合基盤「LegalOn Cloud」上で、電子契約サービスの提供を開始した。同基盤上のその他のサービスと組み合わせて、契約に関する案件の受付・管理や締結、審査、管理までを一貫して支援可能になった。今後は外部サービスとの連携を推進する戦略だ。
電子契約機能がLegalOn Cloudに追加されたことで、レビューサービスと組み合わせて、法務部が審査した契約書と、各事業部門が締結する文書の内容に異動がないか追跡したり、案件管理サービスと併用してクロージングしたかステータスを確認したりできるなど、同じ基盤上で契約業務を一元的に管理できるようになった。締結した文書は関連文書とひも付けて文書管理サービスに格納できる。
谷口昌仁 執行役員
提供形態としてはLeagalOn Cloudの各サービスと組み合わせるプランに加え、月額8200円から利用できる電子契約サービスのみを利用するプランを用意。当面は直販を中心に、企業サイズや業種業界を問わず拡販する。
同社は主に法務部門のユーザーを対象に契約業務を効率化するサービスを提供してきたが、電子契約は営業部門などもユーザーとして想定。今後はLegalOn CloudのAPIを整備・公開し、営業支援システムなど各事業部門が利用するソリューションとの連携を拡充させる。顧客の業務プロセスの改善も支援し、すでにコンサルティングサービスを提供している事例もある。
執行役員の谷口昌仁・CPOは「電子契約サービスは6カ月の無料キャンペーンも用意している。電子契約の導入をリーガルテックの利用の入り口として、必要に応じてサービスを追加してほしい」と訴えた。
外部製品との連携については、米Docusign(ドキュサイン)との協業を発表している。LegalOn Cloud上でドキュサインが提供する電子署名ツール「Docusign eSignature」が利用可能になった。
(大畑直悠)