ZVC JAPANは1月29日、東京・丸の内に開設したZoomソリューションの体験施設「Zoom Experience Hub Tokyo」を報道陣に公開した。AIアシスタントのデモストレーションなどを体験できる施設で、対面での商談の場として活用する。文教、公共分野への販売拡大を進める方針。
下垣典弘 社長
国内事業について、下垣典弘社長は、ビデオ会議の「Zoom Meetings」だけでなく、クラウド電話の「Zoom Phone」の導入が進んでいると説明。「多くの顧客のコスト削減や業務効率化に役立っており、顧客が新たなユーザーを紹介するようなかたちで広がっている」とした。電話の通話内容をAIで分析し、会話のスキル向上に役立てる「Zoom Revenue Accelerator」の導入が加速しているほか、AIによるクラウドコンタクトセンター「Zoom Contact Center」も日本での拡販が始まったことを紹介した。
販売に注力する領域として、文教と公共分野を挙げた。同社は16の自治体と包括連携協定を締結し、防災やリモート診断支援などでサービスを提供しているが、引き続きデジタル技術を活用した行政運営や、教育・医療機関の運営効率化を実現するソリューションとして訴求していく。
Zoom Experience Hubは、生成AIアシスタントの「Zoom AI Companion」を活用したデモンストレーションなどが体験できる。Zoom Phoneの会話の内容を要約して次のアクションを提案したり、ボイスメールのメッセージからタスクをまとめたりといった使い方を紹介。顧客とパートナーとの関係強化の場として活用する。オフィスを併設しており、約150人の社員はテレワークとの併用で業務を行う。
下垣社長は「これからも当社はAIファーストのプラットフォームを提供していく。Zoom Experience Hubで、AIでできるさまざまなことを体験してもらいたい。日本市場にZoomプラットフォームの価値の提供を拡大していく」とアピールした。
(堀 茜)