ZVC JAPANは10月10日、日本独自のパートナー向けイベント「Zoomtopia Partner Connect 2024 - Japan Insight Forum」を東京都内で開催した。本イベントは、前半はバーチャルイベントとして「Zoomtopia Japan Virtual 2024」および「Zoomoptia Partner Connect 2024 - Japan」のキーノートセッションをオンラインで視聴。後半はリアルイベントとしてアイ・ティ・アールのアナリストが登場し、国内のコラボレーション市場動向および新たなワークスタイルの方向性を解説するとともに、それらを実現するZoomソリューションの最新機能が紹介された。
進化したZoom AI Companionが明らかに
Zoomtopiaは世界で開催されるZoom Video Communications(Zoom)の年次イベントだ。日本では「Zoomtopia Japan Virtual 2024」「Zoomtopia Partner Connect 2024 - Japan Virtual」がオンラインで開催された。
今年のZoomtopiaで最も注目されたトピックは、Zoomプラットフォームに対する生成AIの適用である。従来の製品群を「Zoom Workplace」へとリブランディングし、統合コラボレーション基盤として機能拡張を続ける中で、それぞれのサービスに生成AIアシスタント「Zoom AI Companion」が搭載され、有償ライセンスの範囲内で使用できるようになったのだ。
「朝、Zoom Workplaceを開くとカレンダーに10個会議が設定されていて、たくさんのメールやチャットが届き、返信もしなければならないとする。その際にZoom AI Companionがパーソナルアシスタントとなって内容を分析し、『参加する必要がある会議は2つで、重要な意思決定のブレストは1件』と提示し、同様にメールやチャットの内容も要約、返信文も提案してくれるようになる」
このような未来を実現するための新機能として、ZoomtopiaではZoom AI Companionの進化版「Zoom AI Companion 2.0」が発表された。Zoom AI Companion 2.0では生成AI機能をZoom Workplaceのサイドパネルで利用できるようになり、ユーザーがZoom Workplace内で閲覧したコンテンツや過去の会話から文脈を理解し、利用者を支援するための回答や提案を行うのだ。その際のデータソースとして、マイクロソフトやGoogleのビジネスアプリやWebの情報も活用できるようになっている。
Zoom Video Communications
エリック・ユアン
創業者兼CEO
パートナープログラムもアップデート
ZoomのサービスがAIファーストなコラボレーションプラットフォームへと進化したことに伴い、グローバルでパートナープログラムもアップデートされた。ZVC JAPAN パートナービジネス本部 北原祐司執行役員 本部長は「Zoom Phoneに加え、Zoom Contact Center、Workvivoといった新しい製品の販売とトレーニングがスタートし、パートナーの支援がより必要な製品に進化している」と説明する。