米Cisco Systems(シスコシステムズ)日本法人は4月4日、記者説明会を開き、Wi-Fi7に関する戦略を説明した。エントリーモデルとなるアクセスポイント製品「CW9172シリーズ」や、新たな管理機能などの提供を通じて、ビジネスの拡大を目指す。
CW9172シリーズは、天井取付け型の「CW9172I」と壁面取付け型の「CW9172H」を用意。ストリーム数は六つで、全方向性アンテナを搭載する。小規模オフィスや小売店などをターゲットとしているため、コンパクトサイズが特徴。同社では、2024年に上位モデルの「CW9761I」「CW9178」といったWi-Fi7対応のアクセスポイント製品を発売しており、今回、エントリーモデルを市場に投入することで、幅広いニーズに応えられるようになるとした。
新たな管理機能として「Network assurance overview」を提供する。同機能は、ネットワーク全体を可視化し、サービスの状態やネットワーク履歴などを確認できるようにすることで、早期のトラブル対応が可能になる。現在プライベートプレビュー提供しているAIアシスタント機能「AI assistant for networking」では、ネットワークで不具合が発生した際の対応方法などを自然言語で回答する。
高橋 敦 執行役員
企業のWi-Fi7への関心について、ネットワーキング事業担当の高橋敦・執行役員は「ネットワークの刷新において、Wi-Fi7を検討しない企業はいないと言える状況だ。日本企業のWi-Fiへの関心度はほかの国と比べても高い」と述べた。今後は、AI活用を進めるためにネットワークの増強を図る企業の増加が予想されることから、さらにWi-Fi7の需要は高まるとの見方を示した。
(岩田晃久)