フォーティネットジャパンとアラクサラネットワークス(アラクサラ)はこのほど、国内市場向けに新ネットワークブランド「FortiSwitch-AX」を立ち上げ、スイッチ製品「FS-AX600Fシリーズ」を発表した。2021年に米Fortinet(フォーティネット)がアラクサラを買収して以降、初の共同開発製品となる。10年間の保守サポートやネットワークとセキュリティーを柔軟かつ堅牢に統合できる強みを訴求し、利用を促進する考えだ。
FortiSwitch-AX648F
FS-AX600Fシリーズでは、まず「FortiSwitch-AX648F」と「FortiSwitch-AX624F」の2機種を展開する。フォーティネットのハードウェア「FortiSwitch」にアラクサラのソフトウェアを実装した。アラクサラの佐幸智行・開発本部第一開発部主管技師は「当社の製品を利用しているお客様は、従来と同じインターフェースが利用できる」と述べる。
10年間の保守サポートを提供する。フォーティネットによると外資のネットワークセキュリティーベンダーが10年間の保守サポートを提供するのは初だという。アラクサラの能見元英・バリュークリエーション本部担当本部長は「当社製品は長く利用されるケースが多いため長期サポートを提供してきた。この部分はお客様やパートナーから高く評価されている。そのためフォーティネットのルールとは違うが(FortiSwitch-AXでも)長期サポートを用意した」と説明する。データセンターなどの大規模な環境での利用を見込む。
能見本部長は「フォーティネットと一緒になったことで、ネットワークに加えてセキュリティーという新たな価値をお客様に提供できる」と自信を見せる。両社は連携して営業活動の強化を図り、パートナー施策の整備を進めるなどして、導入の拡大を目指す。また、新製品の開発も進めていくとする。
(岩田晃久)