【米ラスベガス発】米Oracle(オラクル)が展開するクラウドERP「NetSuite」の年次イベント「SuiteWorld 2025」は米国時間の10月6日、米ラスベガスで始まった。イベントに合わせて7日、大幅アップデートとなる「NetSuite Next」を発表。AIを中核に据えた戦略をアピールした。
SuiteWorld 2025の会場の様子
NetSuite Nextは、自然言語アシスタントの「Ask Oracle」が要の機能となる。ユーザーが業務について質問すると、NetSuite全体のデータから検索や分析を実行し、ビジネスの意思決定に寄与するインサイトを提供する。幹部と現場担当者など質問者の役職が異なる場合は、求められる情報を踏まえて役職ごとに最適化された回答を提供する。回答の信頼性を担保するため参照したデータを確認できる。
エバン・ゴールドバーグ
EVP
ほかに開発プラットフォーム「SuiteCloud Platform」のAI機能の拡張なども発表した。7日の基調講演でエバン・ゴールドバーグ・Oracle NetSuiteエグゼクティブ・バイスプレジデント(EVP)兼創業者は、今回のイベントのテーマである「No Limits(限界を超えて)」を引き合いに「AIを活用することで、できないことは何もなくなる」と自信を示した。
NetSuiteユーザーは追加料金なしでNextに移行する。今後1年以内に北米で提供開始を予定している。アジア圏への提供時期についてゴールドバーグEVPは、米国以外でも早期に提供できると強調した。(春菜孝明)