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日本オラクル、AIで人事業務の質を向上 HCMがキャリア形成、評価などを支援
2025/10/16 09:00
週刊BCN 2025年10月13日vol.2078掲載
日本オラクルは9月29日、同社のHCM製品におけるAIエージェントについての説明会を開き、AI活用によって、従業員の自律的なキャリア形成、評価業務といった幅広い業務領域での質向上が見込める点をアピールした。
HCMを含むSaaS群「Oracle Fusion Cloud」には、数百のAIエージェントが組み込まれている。同社によると、オラクルのSaaSが備えるAI機能の優位性は二つある。
一つは「Oracle Cloud Infrastructure」上に構築されており、AI向けインフラである「OCI Supercluster」による高速処理が可能な点だ。もう一つはHCMだけでなくERPやSFAといった複数領域のデータを統一されたデータモデルで管理する「シングルデータモデル」で稼働しているため、AIがデータのコンテキストをより深く理解し、エンドツーエンドのビジネスフローでAIを活用できる点にあるという。
その上で、同社理事の中山耕一郎・クラウド・アプリケーション事業統括アプリケーション・ソリューション戦略統括インダストリー&事業戦略本部本部長は、「(Fusion Cloudで)一番多くAI機能を出しているのは人事領域であり、投資を進めている」と強調した。
9月中旬には、キャリア開発や評価業務の支援などに関する新エージェントが発表された。前者は現状のスキルや職務経歴から取得すべきスキルの推奨、現在と目指すロールのギャップと、それを埋めるトレーニングの提示などを行う。後者は部下に対する目標の設定、1on1やサーベイなどで収集した情報の管理、それを基にした評価コメントの作成などを可能にする。
説明会ではこのほか、ユーザー側で独自のエージェントを開発できる「AI Agent Studio」も紹介された。中山理事は「このプラットフォーム上でパートナーやお客様が開発したAIエージェントを共有できる仕組みを考えている」と話した。
(藤岡 堯)
日本オラクルは9月29日、同社のHCM製品におけるAIエージェントについての説明会を開き、AI活用によって、従業員の自律的なキャリア形成、評価業務といった幅広い業務領域での質向上が見込める点をアピールした。
HCMを含むSaaS群「Oracle Fusion Cloud」には、数百のAIエージェントが組み込まれている。同社によると、オラクルのSaaSが備えるAI機能の優位性は二つある。
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