経済産業省は、2027年度をめどに情報処理技術者試験を大幅刷新する。現行はシステムアーキテクトやプロジェクトマネージャなど“人材像”を想定した試験内容だが、刷新後は幅広いデジタルスキルを身につけるフルスタックエンジニアを意識した試験内容に見直すことを検討する。新試験の詳細は26年度夏頃の公表を予定している。09年に現行試験になってから18年ぶりの大幅刷新となる見込み。
経済産業省
枝川慶彦 調整官
現行試験では高度専門人材として、八つに細分化された試験内容となっているが、これを▽システム領域▽データ・AI領域▽マネジメント・監査領域ーの三つのスキル領域(いずれも仮称)に集約することを検討する(図参照)。経済産業省の枝川慶彦・商務情報政策局情報技術利用促進課デジタル人材政策室デジタル人材政策企画調整官は「3領域全ての習得を推奨していく予定」と、フルスタックエンジニア化を後押しする。
IPA
平山利幸 特命担当部長
3領域に集約させる狙いについて情報処理推進機構(IPA)の平山利幸・デジタル人材センター特命担当部長は「AIの高度化で1人の技術者がより広範囲な領域を担えるようになり、従来のような細分化された人材像はなじまなくなる」と指摘。また、DXの文脈でユーザー企業の担当者とITベンダーの技術者が協業しながらプロジェクトを進めていくケースが増える中、担当領域を広げることで意思疎通を円滑化させる狙いもある。
(安藤章司)