“一技の長”を探る システム構築ビジネス争奪戦

<“一技の長”を探る>33.ダイヤモンドコンピューターサービス

2003/12/15 20:43

週刊BCN 2003年12月15日vol.1019掲載

 プロサーブ事業部へと名称を変えたいくらい――。ダイヤモンドコンピューターサービス(DCS)は、1970年の設立以来33年間続けてきた給与計算サービスを今年6月、大幅に刷新。これまで、単純に「給与計算システム」と呼んできた名称を、「プロサーブ」へと変更し、商品ブランドとして確立させることに決めた。

オリジナルの商品ブランド確立へ

 同事業を担当する園田和男・営業本部給与人事トータル事業部長は、「創業以来、自社オリジナルのサービスとして本格的に名前を売り込むのは今回が初めて。事業部名は“給与人事トータル事業部”だが、プロサーブの認知度が高まれば、“プロサーブ事業部”へと変えたいくらいだ」と意気込む。

 同社の「給与計算システム」は、国内約2000社のユーザー企業を獲得し、業界トップの規模を誇る。だが、長年使ってきたシステムでは、サービス内容に限界が来た。

 たとえば、1万を大きく上回る社員番号に対応できなかったり、連結会計が主流となるなかで、グループ企業がそれぞれ個別のシステムとして区別されてしまうなど、システム的に不都合な面がでてきた。また、他社製のERP(基幹業務システム)パッケージやウェブシステムと連携させたいという顧客の要望にも応えなければならない。プロサーブ以前のシステムでは、これらの要望は個別に開発しなければならず、開発コストや時間がかかった。

 これらの問題点をすべて解決するシステムとして、総額10億円あまりの投資を実施してプロサーブを立ち上げた。顧客の反応はよく、サービスを始めてから約半年で13社、従業員1万1000人分の給与計算をプロサーブで獲得した。今年度末(2004年3月期)までには35-40社、3万5000-4万人分をプロサーブで獲得することを目指す。

 従来の給与計算システムで得た顧客のうち、従業員数100人以下の企業が全体の約8割を占めていた。これに対して、プロサーブでは、1社あたりの平均的な従業員数が1000人近い。ERPとの連携やグループ経営に対応したことで、中堅・大企業からも高い評価を得られたことが背景にある。

 園田事業部長は、「プロサーブの投入で、これまで攻めにくかった従業員500人以上の企業から引き合いが急増している。これを機会に、中堅企業以上の市場にも積極的に取り組んでいく」と話す。一方、既存の給与計算システムもプロサーブと同様に継続する。(安藤章司)
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