年頭所感

【2005年 年頭所感】 NECフィールディング

2005/01/10 20:37

週刊BCN 2005年01月10日vol.1071掲載

「安心・安全」

富田克一社長

 新潟県中越地震などの自然災害や個人情報漏えい事件・事故の頻発、コンピュータウイルスの発生など、昨年はセキュリティ対策の重要性を改めて認識させられた1年だった。

 今年、セキュリティ対策に対する意識は一気に高まると見ている。キーワードは、「安心・安全」だ。情報資産を守る体制作りは企業にとって、さらに必要になり、情報セキュリティに対する投資も活発化することになる。

 企業は、もはやITシステムなしで経営を語れない時代となった。予測不可能な事態が起きても、ITシステムを止めない体制をつくり、システムダウンから早期に復旧できる仕組みが一層求められている。

 また、「いつでも・どこでも・どのデバイスでも」というユビキタス環境の実現は、ユーザーの利便性を高める一方で、情報漏えいの危険性増加につながる。4月1日から「個人情報保護法」が施行されることも、セキュリティ意識を高める要因になる。セキュリティを考慮しない企業は、取引先などとの信頼関係を築けなくなり、ビジネス拡大が難しい状況になるだろう。

 全国に配置しているサービス拠点とカスタマーエンジニア(CE)は、緊急時でも即時に駆けつけて問題を解決できる。これは、保守サービス会社ならではの強みだ。単純な保守メンテナンスだけでなく、提案能力を持つことはCEの課題であり、そのなかでセキュリティは重要な分野となる。
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