IT Stock Frontline

決算発表が本格化

2008/04/28 16:04

週刊BCN 2008年04月28日vol.1233掲載

来期予想に注目集まる

 4月後半から3月期決算企業の決算発表が本格化する。ディスクロージャー迅速化の観点から、決算を締めてから45日以内に企業は業績発表を行うようにという目標が取引所などから出されている。そうした背景もあって今年の決算発表のピークは5月15日前後と昨年より早くなる。

 今回の決算のポイントは、2009年3月期について企業がどんな予想を出してくるかだ。為替相場が1ドル=100円近い円高水準となっており、輸出企業には打撃。さらに原油高による原材料価格の高騰や国内景気の後退というマイナス要因。09年3月期は全産業ベースで7年ぶりの減益の可能性が出ている。

 もっとも、株価はというと鉄鋼企業の減益予想が伝えられながらも逆に上昇している。昨年末以降の株価急落の過程で、企業の業績悪化は織り込み済みとなった感がある。一方で、業績好調のニュースには株価が敏感に反応するケースが目立つ。

 例えば、日立ソフトウェアエンジニアリング。08年3月期の業績について経常利益106億円を133億円(前期比64%増)に上方修正したことを好感して株価は急騰した。ソフト開発の好調に加え生産性向上が収益力アップにつながったという。

 また、為替や海外景気に業績が左右されないことから人気となっているネット関連企業の中では、ミクシィが業績を上方修正。これをきっかけに新興市場のネット関連株が一斉に高くなり注目された。マーケットの成長性から、サイバーエージェントなどの広告代理店を含めたネット関連企業の決算発表は大きな注目点。また、企業の内部統制強化を受けたソフト関連需要の増加が数字にどう現れるのかという意味で、日本オラクル、オービック、大塚商会といった企業の業績動向にも関心が集まりそうだ。(有賀勝久)
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