確かな未来をまごころITサービスで

森川年一 社長

　NECが掲げるコーポレートビジョンを、NECネクサソリューションズとしてどう実現するかを考えて、2011年度（12年3月期）下期に当社独自のコンセプトを策定した。「確かな未来をまごころITサービスで」がそれで、12年のキーワードになる。ユーザー企業・団体の未来のために、有益なITサービスを誠意をもって提供したいという思いを込めている。

　2011年は、NECグループのなかで東名阪を中心に中堅規模のユーザー企業を担当することになって2年目。「大手企業に比べて膨大な数がある中堅企業に対する接点を増やすこと」「経営層と対等に話ができる人材の育成」「業務の見える化の推進」という三つの施策を2010年よりも加速させた。成果は確実に出ている。例えば、新規顧客との接点では、自社施設を活用して開催したセミナーの来場企業数は半期で1200社、電話やDMなどを通じて新たに接点をもった企業数は、11年度上期で9800社にも及ぶ。その結果、これまでおつき合いのなかった新規の顧客を上期で100社獲得できている。

　企業数が多い中堅企業には、まだまだアプローチできていない部分がたくさんある。それは成長できる伸びしろが大きいということでもある。2012年は、中堅企業向け事業を任されている責務を果たしながら、13年以降の成長戦略の立案にもしっかりと取り組む。