クラウドで街を元気に
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飯田哲郎 会長 |
東京都立川市内には、現在、約180社のITベンダーが集積している。たちかわIT交流会には、このうちの地場独立系と全国区のITベンダーの事業所の29社が加盟している。IT団体としては珍しく、立川商工会議所の下部組織として、商工会議所に加盟する市内中小企業のIT化推進に関する活動を展開中だ。
2011年度は、パソコン操作やシステム構築、クラウドコンピューティングの利用など、ITに関する「困りごと」に応える活動を行った。最近の例としては、NTTドコモの担当者を招き、スマートフォンやタブレット端末をビジネスで利用するためのビギナーセミナーや交流会のメンバーによるFacebook利活用セミナーなど、新しいトレンドに関する講座などがある。
ITベンダー間では、技術者などの人材育成に関わる講座や中国、ベトナム、ラオスなどとの海外交流などを盛んに行っているほか、大規模システムの共同受注体制づくりを目指している。
12年度は、地域の製品を使ったクラウドの構築などに取り組む。会員の間には、受託ソフトウェア開発の既存ビジネスに限界を感じ、新しいトレンドを取り込む必要があるという意識が高まっているからだ。交流会としても、中小企業が簡単に導入できるクラウド型「元気パック(仮称)」を用意し、ITコーディネータなどと連携して市内の多くの企業に提供し、事業の活性化を支援する。