年頭所感

【2012年度 IT産業の道しるべ】 JASIPA

2012/03/22 20:40

週刊BCN 2012年03月19日vol.1424掲載

会員企業をより強く

和知哲郎
理事長
 NPO法人JASIPA(ジャシパ)の役割は、規模の小さなソフト開発企業とSIerを結びつけることだ。お互いの強みを組み合わせたソリューションを共同企画・提供できる環境を用意することで、中小のITベンダーがもっと活躍できるように、さまざまな支援活動を行っている。2002年に設立し、7年前にはNPO法人化。70社の会員企業の大半は中小のIT企業だ。会員企業は、首都圏と関西が中心だが、2012年度には北海道と九州地域での活動にも積極的に取り組むつもりだ。

 会員同士の交流会とセミナーの開催を通じて、会員企業間の情報共有と、協業する機会を設けている。また、会員企業がもつパッケージソフトとソリューションを体系立てて、ユーザー向けに告知するというマーケティング活動もサポートしている。

 12年度は、会員企業に向けた研修にとくに力を入れて取り組む。経営者向け、技術者向けといったかたちでカリキュラムを分け、会員企業が欲しい情報を提供していく。また、時期は未定だが、夏には東北地方でのイベントも計画している。被災地が求めること、被災地に対して会員企業が行いたいことを共有する場をつくって復興を支援する。

 会員企業を取り巻くビジネス環境は大変厳しいが、少しでもビジネス拡大を手助けする新たな活動を展開して、会員企業の体力を強くしたい。
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